またサロンワークの他、「クロワッサン」「ku:nel(クウネル)」(マガジンハウス)、「Precious」(小学館)、「素敵なあの人」(宝島社)など、大人世代のメディアの撮影や取材も多数担当させて頂いています。
大人世代のお客様をデザインする上で大切にしているのは
「機能性」と
「デザイン性」です。
この2つの要素が揃って、若々しいヘアスタイルが生まれます。逆に、老けて見えるヘアスタイルはこの要素のどちらかが欠けている可能性があります。
機能性
(髪の扱いや再現性、持ち、髪の悩みの解消) |
+
デザイン性
(骨格補正、似合わせ、女性像、ファッション) |
特に今回のくせ毛を活かしたヘアスタイルで一番大切なのは「機能性」、髪の素材の見極めが大切です。
エイジングと一言で言ってもその変化は人によって本当に様々で、例えばくせで髪が広がるけどトップのボリュームは出ない・・・など、髪の悩みが単一的であれば良いのですが、複合的な場合がほとんど。
更にはくせの強さや形状、部位など、くせの出方は多種多様です。
一人一人のくせの状態を見極めた上で、その髪の素材で再現できるヘアスタイルを設計する必要があります。
BEFORE
くせやうねりが強く、特に湿気の多い日は表面のチリチリした毛が気になって、なかなか髪がまとまらない・・・。
加齢による髪質のお悩みをお持ちの野内洋子さんは、サロン帰りは艶々に仕上がっていても自分でドライヤーで乾かすと髪の毛のパサパサで、更に前髪の生え癖が強くパックリ分かれてしまうのが悩み種だそうです。
「くせを活かしながら、艶やかでまとまるヘアスタイルになれますか?」
そんな野内さんの髪の悩みを解消しながら、くせ毛の延長線上でカールスタイルを楽しめるよう、デジタルパーマをご提案させて頂きました。
施術のプロセス
写真の左から骨格を補正しくせ毛を活かす為の顔周りのカット、中央は前髪の生え癖を抑える為に奥行を深くとった前髪、右はリフトアップ効果のあるひし形のフォルム。
以上のような、骨格や髪質、なりたい女性像に合わせて緻密に計算しながらヘアスタイルを設計していきます。
始めに、デジタルパーマは毛先にカールをつけるヘアスタイルを得意とするパーマのツールです。
主にくせ毛や、艶やまとまりのあるヘアスタイルに向いています。
逆にウェーブスタイルのように根元から動きのあるヘアスタイルは不向きで、その場合はコールドパーマやエアウェーブなど他のパーマのツールが適しています。
通常デジタルパーマはカールをつける部分にのみ薬液を塗布しますが、くせ毛の場合、根元から塗布することでキューティクルを整えながらカールをつける手法を用います。
薬液を流した後は、専用のロッドを使ってワインディング。デジタルパーマの機械を用いてチューブとロッドを繋ぎ、加温します。
▲ デジタルパーマ施術中の様子
スタイリング
▲ タオルドライ後
ドライヤーで乾かす際は、始めに前髪から。
その後、根元→中間→毛先の順に乾かす事で、根元に立ち上がりが生まれ、艶やかでまとまりのあるヘアスタイルに仕上がります。
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スタイリングはヘアクリームをパール粒大程の量を手に取り薄く伸ばし、手ぐしで全体的に撫でつけます。
クリームは保湿力に長け、程よいセット力もあるので、一日ヘアスタイルをキープする事ができます、くせ毛と相性の良いアイテムです。
▲ UTAU ソフトコンデンス
AFTER
トップの高さや後頭部の丸みもふっくら。艶やかで美しいヘアスタイルは、年相応の美しさを引き出します。
この笑顔が見たくて、お客様一人一人と向き合う施術の時間は私の宝物です。
まとめ
年齢を重ねて髪質が変わったら、その変化に合わせたヘアスタイルが見つけられたら良いですよね。
更には出来ることなら、自分の髪質の延長線上でヘアスタイルを楽しめたらもっともっと素敵ですよね。
ヘアデザインは長さを切るだけのメンテナンスに留まらず、心を軽やかに、ポジティブにしてくれる可能性のあるものだと感じています。
私達美容師の技術と感性が皆さんの力になれたら嬉しいです。
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多種多様な髪の悩みやニーズに合わせ、パーマで「美しい」を生み出す。
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