こんにちは。表参道のヘアサロンMAGNOLiAのCHINATSUです。
今年でお店をオープンして10年。オープン当初よりパーマの技術に力を入れ、沢山のお客様に来て頂きました。
また美容師さんに向けてセミナー・講習の講師として活動したり(これまでの活動実績はこちら)、パーマ技術の教科書も出版しています。
(髪書房出版「やさしいパーマ新BASIC」)
さて、今回は「パーマのかかりくい毛質」の方に向けて、美容師がどのような工夫をしてパーマかけているのか、プロフェッショナルの目線でブログを書いていきたいと思います。
パーマがかかりにくい毛質の特徴
・バージン毛
カラーやパーマ、ストレートパーマなどの施術の無い健康な髪の毛のことです。
キューティクルが非常に密で損傷が無いため、かかりにくいと言われています。
また、かかったとしても最初の2~3回はパーマが取れやすいですが、パーマを繰り返すことで徐々に持ちが良くなります。
・ハイダメージ毛、エイジング毛
ハイトーンカラーやヘアアイロンを繰り返している(ハイダメージ毛)、また加齢による髪質の変化(エイジング毛)でハリコシや髪の弾力が無くなっている髪の毛のことです。
髪が脆くなっているため、低ダメージの薬剤で対処する必要があることと、パーマがかかっていてもスタイリング時にワックスや乾かし方など一工夫必要になってきます。
パーマがかかりやすい毛質の特徴
・くせ毛
もともとくせがある髪質は非常にかかり易く、一度かかると持ちがいいのが特徴です。
・ミドルダメージ毛
定期的に6~8レベルのカラーリングやコールドパーマを繰り返し、平均的なダメージのある毛質。
パーマのかかり易い毛質とかかりにくい毛質の違い、ご理解いただけたでしょうか?
お次はその対処法をお教えします!
その1 トリートメントで栄養補給(ハイダメージ毛・エイジング毛)
ダメージやエイジングが原因で、髪の内部が流出しているスカスカな状態の髪の毛に対して、ケラチンとタンパク質を補給してからパーマをかけていきます。(ちなみにカラーリングでも有効です!)
トリートメントをしておくことで、より弾力のあるパーマヘアをつくることができます。(カラーリングの場合は更に発色よ持ちの良いカラーが可能です♪)
その2 技術編
ほんの一例ですが、例えば健康毛に対して、硬くはりのある毛質をパーマで曲げる必要があるので、軽さとが必要です。レイヤーやグラデーションカットで段をつけたり、毛量を減らすなど……。
更にパーマを巻くときは仕上がりのイメージよりも一経小さいロッドで、個数を多めに巻くのもポイントです。
お次はハイダメージ・エイジング毛。こちらは既に弱っている毛なので、軽さは極力つけず、大きいロッドで毛先から巻いていく……などなど。
使う薬剤や、カットの方法、パーマの巻き方を毛の状態に合わせた施術のできる美容師さんと出会うのが大事ですね。
その3 エアウェーブパーマ
エアウェーブパーマは、特にかかりにくい毛質やハイダメージ毛と相性の良いパーマのツールです。細毛・軟毛でもハリコシや弾力のあるパーマをかけることができます。
更に良いのが他のパーマに比べてパーマの持ちが長いこと◎
パーマ歴四年のわたしの髪は、コールドパーマの時は三か月に一度かけていたものが、エアウェーブにシフトしてからは半年に一度になりました。(※個人差有り。わたしの毛質はお客様にはお恥ずかしいほどのダメージ毛なので

一般の髪の毛より持ちがいいかもしれません。)
更に大きなカールをしっかりかけることができるのも、エアウェーブの特徴です。

■ 番外編 ■ パーマが取れてきたときの対処法
パーマをかけてから時間が経って、パーマがとれてきた……。
そんなときに役立つアイテムが「ワックスムース」です。
パーマの形状を復活させるのに必要な「水分」と、一日キープする「セット力」を兼ね備えたアイテム。
特にわたしのお気に入りはDEMIのキャラメイクホイップ6。
パーマの復活具合がダントツ!かつ固まらないのでナチュラルな仕上がりがお気に入りです♪
いかがでしたでしょうか。
パーマがかからなかった経験のある方、かかったけれど持ちが悪かった方。自分の毛質に合わせた方法を是非トライしてくださいね♪
CHINATSU
1989年8月17日生まれ。鹿児島県出身。
パーマ技術を得意とし、髪をボリュームアップさせたい、硬い髪ををやわらかく見せたい、お客様多数。InREDやGLOWなど、雑誌の撮影も多数担当しています♪
趣味は年に一度の海外旅行と、月に一度の英会話です