癖毛でお悩みの方必見「縮毛矯正」や「ストレートパーマ」をあてずにパーマで解決！オンリーワンの可愛いデザインに

この度BOB8月号にてパーマ特集ページがあり撮影の依頼をいただきました。
今までも15年近く様々な美容業界誌にてパーマについて技術解説やデザインなどをやらせていただきましたが、
今回はまた違う想いで挑ませていただいています。
依頼内容も「僕が今素敵だと思うパーマヘア」で縛りがあまりなかったのでもう一度自分のサロンワークや大切にしていることの整理から始まりました。
長い間業界でパーマ美容師としてやらせていただいている意味を作品に込めています。

今回のモデルさんはハーフのモデルさんにお願いしています。
彼女の髪の悩みとしては縮毛です。
根元は頭に沿うように生えぐせがありながら中間から毛先に関してはどうしても縮れているので波状が重なりボリュームが出てしまっています。
広がるのはもちろん扱いにくく、普段はダンスのお仕事をしながら髪を結んで生活しているとのことでした。
縮毛矯正でストレートにしても違和感や伸びてきた地毛との馴染まなさが懸念されます。
そして何よりも僕がサロンワークで大切にしているのが
『自分の髪を好きになってもらいたい』
です。
僕自信かなりの癖毛で困っていた時期もありましたが美容師さんのカットやスタイリングで地毛を好きになれた１人でもあります。
なので今回は縮毛矯正（ストレートパーマ）で個性を打ち消すのではなく、
パーマの「曲げる」仕事ともう一つの「まとめる」性質に着目しデザインしていくことに決めました。
そして彼女の雰囲気を最大限生かせるように衣装も０から手作りです！

ここに関しては是非本誌で細かく書いてあるのでそちらを参考にしていただきたいのですが
大切なポイントは３つ
・癖毛の延長線
・波打つ髪をどうまとめてカールにするか
・トップのボリュームをどう出すか
がポイントになっていきます。 彼女のもつ毛流に合わせてスライスを取りロッド構成も頭の丸みと髪の長さに対して変えています。
そして１番のポイントは１回転ごとにねじってロッドに巻き付けて、バラつきやすい波状毛をねじりながら収縮させまとめ込んでカールとして成り立つようにしています。
また全部同じにせず、隣り合うロッドと1個飛ばしで根元を半回転巻き込むことで隣り合う毛束に個性と表情が生まれると共に
そうすることで洗髪後に何もしなくてもカールが1束1束まとまりデザイン性のあるヘアになります。
トップに関しては毛流に逆らうことなくステム（引き出す方向）を上げて巻いていくことで根元に立ち上がりが生まれ、
頭のシルエットを整えてくれます！

タオルドライ後、自然乾燥での仕上がりがこちら
何もつけなくてもトップにボリュームが出ながら一と束ずつのカールが綺麗に出ていると思います。
コンパクトになりながらデザインとしても可愛いボリューム感。
モデルさん自身がこの時点でとても喜んでいたのが印象的でした。

こちらが作品仕上がりになります！
衣装はメッシュで上半身のみ型を作り、パーティーなどで使う金テープを貼り付けていきました。
撮影時は彼女がダンサーということもあり、実際に踊ってもらいながらその素敵な一瞬をカメラマンさんに押さえてもらうという流れで行っています。
彼女の持つエネルギーと髪のコンプレックスを解消しながら曲げるだけでなく本人自体を素敵に変えられるようなパーマ。
これからも一人一人に真剣に向き合いオンリーワンのパーマヘアをご提案できるように頑張っていきたいです。
携わっていただいた関係者の皆様ありがとうございました！！

※画像掲載許可済み
@髪書房

BOB8月号

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