パーマ美容師が教えるツイストパーマ、スパイラルパーマに飽きた人必見！メンズパーマの色気

男性のお客様で髪型を決める際によくSNS等で見かける
「ツイストパーマ」
「スパイラルパーマ」
についてまずご説明させていただきます。
この違いを混同して世の中に発信されている現状が多いので言葉とデザインをきちんと理解することが大切です。

まずツイストパーマは「毛束をねじりながら巻くパーマ」になります。
なので形状としては１束が波状つまり『〜』こんな感じな見え方になります。
【メリット】
・一つ一つの束が分かれるので立体感が出る
・ボリュームが出る
・スピード感を感じる
・若い方には創作物的な髪の変化を感じやすいので自分に自信が出る（意外と大切）

【デメリット】
・手触りが低下する（毛髪に対するダメージという概念ではなく、指で触った時に波波な分悪くなるイメージです）
・スタイリング剤をつけないと広がりやすい
・伸びてきた時に新しく生えてきた毛と馴染みにくい

などが挙げられます。
長期的に髪のお手伝いをさせて頂く自分としては２ヶ月後のお話も必ずします。
レングスにもよりますが根本２センチ伸びることを考えると頭頂部に関しては計４センチ分地毛が出てきて
トップが潰れて中間〜毛先がツイストの髪になります。
これがかっこいいかどうか。
カットで量感調整をしてボリュームコントロール等は出来ても根本の形状の違いは気になると思うのでリタッチパーマ、
もしくはパーマでのデザインチェンジをお勧めします。
またツイストパーマから通常のパーマデザインやストレート、地毛のような髪に戻すことは可能です。
薬剤の進化もあり、髪に負担もかからず直せます。
心配な方は是非事前にご相談ください！

次にスパイラルパーマです。
スパイラルパーマはパーマを巻く時に使うロッドに対して髪を螺旋状に巻いていくパーマのことを言います。
通常は髪が重なるようにロッドに巻いていきます。
細かくお話しするとこれにも色々語れることはあるのですが割愛するとボリュームが出る通常巻きに対して
螺旋に巻くことで「緩やかなパーマ」「縦落ち感のあるパーマ」が出来ます。
この技術を使う時はロングロッド等を使うことが多いですが、
メンズのようなやや短い髪の場合でも使うことができる技術です。
【メリット】
・ボリュームが出過ぎずしなやかなカールの印象
・伸びてくる髪と馴染みやすい
・スタイリング剤のチョイスでデザインの幅が広い

【デメリット】
・乾かし方によってはカールがダレる
・毛束の構成を理論的に考えないとお客様自信のスタイリング任せのデザインになる可能性がある
・スパイラル＝カールが強そうと思っている方もいるが強い、弱いは回転数やロッド径の違いなので勘違いに注意

またスパイラルパーマはトップに長さがあったほうがデザインとしてまとまるケースが多いです。
頭頂部の髪をレイヤー（短く）カットされている方は事前にフォルムのイメージを共有しましょう！

どちらのパーマも流行っていて素敵です。
ですが今回僕が提案したいのは地毛のようでムードのあるパーマヘアです。
最近では強めパーマのオーダーも増えてお客様自身にもカール感の強いパーマに対する抵抗感がなくなってきました。
音楽好きの自分としてはボブディランやジミーペイジ、日本で言えば常田大希さんのようなカールの強いヘアに魅力を感じます。
僕自身もロングヘアでカールがかなり強いですが僕の場合は地毛なのでスタイリング剤の違いでカールを出すことも消すこともできます。
癖毛でお悩みの方も是非ご相談ください。
話を元に戻すとそんなリッジ感の強いパーマをネクストヘアとしてお伝えするために先日は名古屋に行って
パーマセミナーの講師をしてきました。
名古屋ではオンラインんもあり、全国の美容師さんに同時配信しながらメンズパーマのこだわりを伝えさせていただいています。
そちらの内容を是非ご覧ください。

今回のモデルさんは３０代後半のモデルさんでいつもパーマをかけさせて頂いています。
前回から４ヶ月ほど伸ばしていたのでかなり長くなっていました。
本人の悩みとしては髪のエイジングがあり髪が乾燥し、パサつきふわふわしています。
要望としては
・朝が楽になりたい
・長さは何でも良い
ということだったので強めなカールヘアにしてイメージチェンジすることにしました。

今回は長めのマッシュベースにカットしてスパイラルパーマと根本ツイストのミックスでパーマをかけています。
「根本ツイスト」
は中間から毛先まではスパイラルパーマで巻き込み、根元だけ捻ってロッドを収めています。
このメリットとしては根本が捻られることで隣り合うロッドとの別れが生まれ立体感を出しながらも中間毛先は艶のあるカールヘアにすることができます。
また、この巻き方を全てのロッドにやってしまうと全体が馴染み感のないヘアになってしまうのと
根本ツイストが入ることで１ヶ月〜２ヶ月後も立体感が持続します。
また、カットでのフォルムコントロールも大切でただ丸くなってしまわず、簡単にメリハリが出るように
長短をつけた長さ設定がご自身で簡単にスタイリングをするポイントになっています。

仕上がりはこちら
常田大希さんのようなパーマ、色気のあるリッジ感のあるヘアスタイルになっています。
スタイリングは髪を濡らしてタオルでよく拭いたらスタイリング剤をもみ込みます。
（今回は新しいメンズ用のパーマ液、スタイリング剤とのコラボセミナーだったのでハードワックスを使いました）
その後は形を整え、自然乾燥で終わりです。
セミナーでは時間短縮のためスタイラーというドライヤーの風を打ち消す道具を使っていますが
ご自宅でしたら朝ご飯食べたり、準備をしている間に乾きます。
ものすごく簡単なパーマヘアです。

動画もあるので併せてご確認ください

最近では耳周り、襟足を刈り上げて重めなツイストパーマやスパイラルパーマが流行っていました。
今までパーマをかけたことがなかった方も初めてパーマをかけた！という方も多かったかもしれません。
髪型の変化を楽しむ感覚が増えたいい流れだと思っています。
この流れに乗って是非パーマの素敵なデザイン、再現性に触れて
毎日のヘアセットが楽しくなれば幸いです。
一緒に素敵なデザインを探しましょう！

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担当スタイリスト
青山本店代表
DAISUKE
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