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「パーマ専門サロン」「パーマ美容師」が教えるパーマの種類の違い

こんにちは!パーマ専門店MAGNOLiA青山本店代表DAISUKEです。
美容業界誌の撮影やセミナーなどパーマ技術をプロの美容師さんにレクチャーすることが大変多いので記事にまとめさせていただいています。
是非ご覧いただき出会いのきっかけになれたら幸いです。
プロフィール
2022,2023,2024カミカリスマ受賞
パーマを武器に数々の業界誌、セミナーで活躍
日本武道館でのヘアショーやコンテストの受賞歴も多い

パーマの種類について

まず簡単にパーマの種類を分けると大きく3つ
・コールド系パーマ
・ウォーム系パーマ
・ホット系パーマ
・根本パーマ
に分けられます。
この中にデジパやエアウエーブなどがあります。
「スパイラルパーマ」「ツイストパーマ」は巻き方です。
なので『エアウエーブを使ったスパイラルパーマ』などといった言い方が正しい言い方になります。
まず大前提としてお話しさせていただくのがどのパーマも特性があり、
どちらが優れていてどちらが劣っているという感覚ではなく、デザイン、髪質に合わせてチョイスしていくということです。
ここに関しては担当美容師さんと一緒に相談することをお勧めします。
機械、薬の設定、巻き方、カット、スタイリングなど様々なお客様一人ひとりの条件に合わせてオーダーメイドさせて頂きます。

コールドパーマ

まず最初に「コールドパーマ」の説明です。
いわゆる昔からあるパーマで薬剤の力のみでかけていきます。
パーマを巻いて濡れた状態で施術が進んでいきます。
途中で薬剤(1剤)を促進させるために加温器を使うケースもありますが、うちでは使いません。
薬剤によっては分子移動が活発になりすぎて髪のタンパク質を傷め、余計なダメージを与えてしまう恐れがあるからです。
なぜ使うケースがあるかというと
・パーマがかかりにくいから
・早く進ませたいから
ということが考えられますがパーマがかかりにくい場合は加温機を使わずに薬剤設定を変えて結合の切り方を変えるかウォーム系、ホット系パーマに変えます。
またかかりにくい方、ハイダメージ毛の方は時間を必要とするケースもあるのでやや施術時間に余裕を持つことも大切になります。
【メリット】
・細かいリッジを出したい時
・熱系パーマの繰り返しで髪に炭化が見られる時
・美容室に長居したくない人
・メンズ向けのパーマ

【デメリット】
・長期的な持ち
・長期的な手触り

ここでなぜ長期的という言葉を使うかとすれば
パーマをする際にオプションでトリートメントをしていただく方が多いのですが、その際の仕上がりは良いです。
ですが髪というのは濡れるだけでもPHが変わりダメージになります。
少し脱線すると
PHは1~14までと考えた時に1が強酸性、14が強アルカリ性になります。
真ん中の7が中性です。
髪のPHは4.5~5.5が適正でお肌も同じく弱酸性で髪にとって居心地の良い、安定したPHといえます。
カラー剤(普通のアルカリカラー)やパーマ液(酸性パーマを除く)はアルカリ性であり、水は中性です。
つまり髪本来の弱酸性から水や剤をつけることで髪がアルカリ側に引っ張られ膨潤し、薬が浸透します。
ですがこれは髪にとってストレスであり、ダメージの原因になります。
なので美容室では処理剤や2剤を使い髪のPHを最後に戻してあげて安定した髪に近づけるわけですが、
ホームカラーなどにおいては棚に並んだ時点で誰が商品を手に取るか分からないのでクレームが出ないために
「誰でも染まる」商品にしています。
髪の細い、太いなどでアルカリの必要なパワーは変わります。
ダメージを受けていたり、年齢を重ねたりすると髪が細くなっていきますが、そういった髪にはパワーは必要ありません。
ですが万が一染まらないと困るので強アルカリで髪を大きく削り、染料を濃く入れるようになっています。
なのでホームカラーは傷んだり次のカラーの妨げになる可能性があるわけです。
話を戻すとコールドパーマは濡れた状態で施術が進むのでキューティクル(髪の鱗)が常に膨潤し、開いた状態で2剤をつけて固まります。
他のパーマは途中で乾かして水膨潤を無くしキューティクルが閉じた状態から2剤で固めるので手触りが良く持ちがいい状態が続きます。
長期で髪質を良く保ちたい場合は是非ご相談ください。

デジタルパーマ

次に「デジタルパーマ」です。
デジタルパーマはホット系パーマに分類されます。
薬の力でパーマの結合を切ってからロッドに巻き付けて
そのロッドが高温で温まり形状を記憶させるパーマです。
【メリット】
・パーマの持ちが良い
・リッジが強い
【デメリット】
・ダメージに注意
・次回の施術でどんな長さ、デザインにするか考えないと邪魔をする恐れあり

ここでダメージに注意と書いているのはデジタルパーマが生み出された頃は温度を高温にしてパーマをかけていました。
その結果がぷりんとしたリッジや持ちの良さにつながりましたが、回数を重ねていくうちに
「なんか傷んだ気がする・・・」というお客さまの声が多かったようでうちでは当初導入していませんでした。
(エアウエーブがサロンの主流だった)
この原因はアルカリ施術をしていきながら高温でタンパク質に熱を与えると炭化という現象が起こります。
お肉(タンパク質)を高温のフライパンで焼くと脂身がなくなり柔らかさは失われ、赤みが硬くなるイメージです。
そうなった髪はなかなか元に戻りません。
アルカリによるダメージは酸性領域のパーマ剤等を使うことでケアはできます。
熱によるダメージは意外とやっかいでご自身でアイロンで巻くことが多い方も注意が必要です。
これも炭化につながるのでパーマがかからなかったりかかりすぎる可能性があるので要注意です。
そんな結果を受けて開発されたのがエアウエーブです。
こちらの話は次の章でお話ししますがエアウエーブが出てから質感の良さが美容界に広がり
エアウエーブがないサロンはデジタルパーマの使い方に向き合って「低温デジ」というやり方が現在のポピュラーになりました。
もともと高温でカリッと乾かすことでリッジの良さと持ちを優先していましたが
温度を低くすることで炭化(熱によるダメージ)をなくし、しっとりと仕上げることを目指しています。
デジタルパーマはロッド自体が熱くなるので髪がふれている内側から強くかかります。
なので毛先から巻いてアウトラインにカールをしっかりつけながらもしっとりしたいようなスタイルに適しているパーマです。

エアウエーブ

最後に「エアウエーブ」です。
エアウエーブはウォーム系パーマに該当します。
特徴は風の力を使い、ゆっくり髪の内部構造を動かしガラス化(固めて)させ持ちが良く、
何よりも手触りが良いのが特徴です。
第三のパーマと言って打ち出したこのパーマはタンパク質の特性に着目し、ストレスをかけずに曲げていきます。
細かい話はかなりマニアックになってしまうので割愛しますがパーマ業界にとって革新的なものでした。

【メリット】
・質感がいい
・ダメージが少ない
・持ちが良い

【デメリット】
・やや時間がかかる
・機械に入る際に風の音が大きい
・チューブの太さがあるので細かいパーマはできない

こちらのパーマがサロンでは一番多くなっています。
何よりも質感が良いのでお客様から喜ばれていて繰り返しかけても硬くなりにくいのも特徴です。
ですがなぜこんなにやれるサロンが少ないかというと機械自体がデジタルパーマの4~5倍の料金がするので
パーマのお客様が多くないとなかなかサロンにとってはリスクでもあります。
ですがデジタルパーマの使いこなしなどでエアウエーブがなくてもコールドパーマやデジタルパーマで素敵なパーマをかけてくれる美容師さんがいるのも事実なのでそこに関しては担当美容師さんにお任せください!

プリカール

大人世代に人気の「プリカール」をご説明させていただきます。
プリカールに関しては過去ブログで詳しく書いているのでそちらもご覧いただけたらと思いますが
過去ブログはこちら
改めてご説明させてもらうと根本のみにパーマをかけて立ち上がりをつけるパーマです。
髪の毛が細かったり頭頂部がペタンとなってしまう方にお勧めなパーマになります。
とても地味な技術ですが一番実感できるのはご自宅で乾かした時に指が根元に入るような、
毛が頭皮からしっかり立ち上がっていることがわかると思います。
一度体験するとリピートの多いメニューになります
【メリット】
・根元が立ち上がる
・デザインが崩れない
・若々しく見える

【デメリット】
・全体にパーマがかかるわけではない

こちらのパーマはパーマでイメージを変えたい!というよりは操作性やボリュームに対して改善するパーマです。
他のパーマと組み合わせることもできますが、デザインによっては時間がかかる場合がございますのでスタイリストとご相談ください。

薬剤の使いこなし

機械とは別にカットはもちろん
薬剤の使いこなしがとても大切なのがパーマです。
ケミカルの知識が必要で内容成分やアルカリ度、PHなど様々なことを知っておく必要があります。
これに関しては別のブログに後日まとめていきますのでそちらを参考にしてみてください!
今の時代はメーカーさんの努力もありブリーチ毛や縮毛矯正毛にもパーマがかけられます。
これはかなりの進歩なので長く髪を楽しむにあたってデザインの幅を大きく変えてくれました。

まとめ

「コールドパーマ」
「デジタルパーマ」
「エアウエーブ」
「プリカール」
いかがだったでしょうか?
どのパーマにも良き特徴があるのでお客様が持つビジュアルイメージや髪質、今後のヘアスタイルなども考えながら
一緒に種類を選び素敵なヘアスタイルを作っていきましょう。

何かわからないことがあればお気軽にご相談ください!
ご予約は自社アプリ、もしくはお電話でのご予約を承っております。
また通常は『青山店』の勤務になりますが
第3週の日曜日のみ『表参道店』での営業になりますのでお間違えのないように宜しくお願いいたします。

『青山店』ご予約はこちら
『表参道店』ご予約はこちら
(第3週日曜のみ)

担当スタイリスト
青山本店代表
DAISUKE
プロフィール等はこちら

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