エアウエーブを使った強めパーマのおしゃれデザイン

掲載誌SNiP STYLe8月号発売されました！
そして今回有難いことに表紙に選ばれています。
ニッポンのパーマの現在地として世界のパーマ事情や美容界としてカラーに比べるとまだまだパーマ比率の少ない日本ですが
技術的にはトップレベルでもあります。
これはデザインというアーティストな一面と技術屋、職人としてのアルチザン。さらには毛髪化学や薬剤知識などケミカリストとしての能力も求められるので日本人のこだわりや気質がパーマ技術の向上に紐付いているのかもしれません。
その中でいただいた表紙。
嬉しい想いと身が引き締まる想いでいっぱいです。

今回は２人のモデルさんに強めのパーマをかけて仕上がりとメイクを変えてヘアアレンジをしてモデルさんの別な印象を引き出す。
という企画でした。
世界観を２種類なので今回はバレリーナのテイストを入れながらのゴシックテイストを２人の共通項にして片一方はそれぞれのモデルさんのナチュラルな部分を引き出すことにしました。
メイクがとても大切になってくるのでいつも撮影で一緒に仕事をすることが多いSAKIとタッグを組んでいます。
扉が見開き2ページに渡る構成なので２人をどう絡ませ、文字の配置などもイメージしながら画としてどう成り立たせるかも重要になってきます。
衣装は今回ベースを用意しながらスカート等は手作りです！

モデルさんのビフォア画像
髪の明るい女性は毛が細くカラーによるダメージがあり、何よりもアイロンをすることが多いので髪がやや炭化している状態です。
なかなかパーマをするには一筋縄ではいかなそうなベースになっています。
黒髪の女性は健康毛です。
逆にパーマがかかりにくくすぐに落ちてしまうとのことなので薬剤の種類、付け方に工夫をしていきたいと思います。
どちらも「強めパーマ」という縛りを意識しながら似合わせとデザイン解釈をして技術に臨みたいと思います。

今回は２人もロッドの本数は多めになっています。
明るい髪のモデルさんに関してはWガラス化という技術を用いて事前に髪に曲がるための記憶を刷り込みそこから薬剤をつけてもう一度エアウエーブによってクリープ、ガラス化させて
もともと少ないタンパク質に熱の力も借りながらパーマをかけることでリッジが立つのはもちろん、質感もよく仕上がっています。

黒髪のモデルさんに関してはコールドパーマの技術を使って1束1束にリッジを出すというよりは縦落ちする細かなウエーブを作り
ゴシックにも、アレンジした際の繊細な髪の表情が出るようにもしています。

どちらもアレンジスタイルではメイクも含め、女性像がガラリと変わっています。
こちらは是非本紙をご覧いただきご確認ください！

モデルさんの表情やカメラマンさんのテクニックも相まって素敵なムードに撮っていただきました。
メイクもダークなリップを中心にモデルさんのそれぞれ持つ個性を活かしながらゴシックに作り上げてくれています。
パーマのカーリー感によって甘さとクールな感じがミックスされていて素敵な１枚です。

２人の絡みの構図や表情が決まるまでかなりの時間を要しましたがモデルさんたちも終始前向きに一緒に作り上げてくれて感謝の想いでいっぱいでした。
本当にありがとうございます。

今回の撮影は「強めパーマ」というお題の中でエアウエーブやダブルガラス化という技術を使いながら
リッジ感のあるパーマで日常よりはデコラティブなスタイルに落とし込んでいます。
実際にお客様にご提案する中でも
「ボリュームがない」
「ハリがない」
「カールが出ない」
といった方々にはおすすめな施術行程になるので是非ご参考になれば嬉しいです。

強めなパーマデザインを是非楽しみましょう！

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担当スタイリスト
青山本店代表
DAISUKE
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