20世紀最高のソプラノと称されたマリア・カラス。
ギリシャ系アメリカ人。幼少期にその才能を母に見出され、歌の英才教育を受けて育った少女。
やがて大人になりエキゾチックな美貌と圧倒的な歌唱力で観客を魅了していきます……。
マスメディアによる激しいバッシングや、女性としての幸せとキャリアの葛藤、恋人との出会いや別れ、母との絶縁を乗り越えて、
53歳でその生涯を閉じるまでを当時の映像を使いながら丁寧に描かれています。
久しぶりにBunkamuraル・シネマで映画を観ましたが、待合の壁には上映中の映画に関する雑誌の記事の切り抜きや過去の映画のパンフレットのラインナップがずらり。
特にこの劇場にはお客さんも働いているスタッフさんも映画が好きな方々が本当に集まって来てるんだなあ、としみじみ。
激動の時代を生き抜いた、ひとりの女性の人生を垣間見ることができてとても収穫でした。